The Apocalypse

世界の終わり

【S34最終51位R2002】10%ジガルデ軸対面~きょうのわんこ~

 H.I.(ハイ)といいます。S34お疲れさまでした。久々にR2000と最終2桁を取ることができたので、構築を紹介させていただきます。自分なりにかなり考えた面白い構築になっていると思うので、是非最後まで読んでいってください¥(_ _)¥

 

※かなり長くなってしまったので、気になるところだけでも読んで下さると嬉しいです。おすすめは「作成経緯」「ザシアンの個体紹介」「選出、立ち回り」の部分です。

 

※追記(10/4):「選出、立ち回り」の部分のラストに追記しました。

 

【目次】

 

【コンセプト】

①対応範囲をできる限り広げる

②相手に型を読ませない

③伝説の圧力をうまく使う

 

【作成経緯】

 このルールは一般ポケモンが生き残りにくいため、プールが非常に狭いという事が予想された。つまり、1シーズン目からメタが有効に機能すると考え、構築を組むことにした。そこで、まず初めに対策するべき構築は、ステロ+ダイマ伝説や初手ダイマ+ザシアンのような対面構築だと考えた。これらの対面構築は、ザシアンを倒す手段が特殊方面に偏っていると感じたため、HDザシアンをベースに構築を組むことにした。  

 ただ、HDザシアンは役割対象と確実に対面させることができて初めて真価を発揮するため、誰が来るかわからない初手に置くのはあまり強くないと考えた。そこで、HDザシアンと合わせて広範囲の対面構築に初手出しできるポケモンを探したところ、すべてのポケモンの中で、10%ジガルデが最も適任であるとの結論に至ったため、採用することにした。と言っても意味が分からないと思うが、詳しい立ち回りは後半で述べる。

 ここまでで、軸となる2体が決まった。ただ、この2体では、ダイマックスが弱い、相手のザシアンが怪しい、対面構築にそこそこ入っているマーシャドーが重い、といった課題が残っていた。これらの課題を解決するために、基本選出の3体目としてスカーフホウオウを採用した。

 これで、基本選出となる3体が決まったため、ここからはこの3体できつい相手に対しての補間枠を考えた。そこで、まず真っ先にきついと感じたのがカバルドン展開だったため、そこに強く出れるポケモンを考えた。ラムグラードンや珠レシラム、珠ガマゲロゲ等を考えたが、最終的にはラムカイオーガが選出圧力的にも最も構築に合っていると判断し、採用した。

 次に、中盤あたりから流行り始めたHDダイナ+HBネクロ+イベルタルのサイクル構築に対して上記の4体で勝つのが難しいと感じたため、そこを崩せる珠ネクロを採用した。カイオーガ受けとして出てくるダイナを起点に崩すことができるため、構築とのシナジーも取れている。

 ここまでの5体で大体の構築には戦えると判断したため、最後の枠には、基本選出で重いHBネクロをけん制できつつ、珠ネクロと合わせてサイクル破壊できる眼鏡黒バドレックスを採用した。ザシアンと合わせて、環境に多いバドザシの並びを構築できていたため、相手視点の見え方と実際の構築との間に認識のずれを生むことができる。

 以上により、構築が完成した。

 

【構築概要】



 

【個体紹介】

〈ジガルデ~10%フォルム~〉

特性:スワームチェンジ

性格:ようき

努力値:20-236-0-×-0-252

実数値(10%フォルム):132-150-91-×-105-183

実数値(100%フォルム):294-150-141-×-115-150

持ち物:きあいのタスキ

技:サウザンアロー/りゅうのまい/みがわり/へびにらみ

 

きょうのわんこ

 後述のザシアンホウオウと合わせた構築の軸。対面構築に対して初手に出して龍舞身代わりでテンポを取っていく。龍舞を1積みした状態で対面突破or相手の初手ダイマをいなすことを目標にする。初手に出すなら他の襷ポケモンでも良いように思う人もいると思うが、このポケモンの強みは、襷まで削れるとなぜか耐久値が元よりも大きく増えるというところにある。そのおかげで、襷ポケモンなのに先制技に縛られることが無く、場持ちが非常に良い。ただ、かなり癖のあるポケモンであるため、うまく扱うにはかなりの練度が必要だと感じた。僕の場合このポケモンを1か月ひたすら使い続けたため、このポケモンに対する相手の行動をかなり高いレベルで把握することができていたため、最終日はかなり上手く扱えていたと思う。

 技構成は、メインウェポン且つ一貫性が高いサウザンアロー、コンセプトを実現するための龍舞身代わり、裏と合わせて安定行動として強力な蛇にらみの4つが一番強いという結論に至った。ただ、+1サウザンアローでH振りザシアンが落ちないため、蛇にらみの代わりに地ならしを入れて確実に処理できるようにするのもあり。

 今期約300戦対戦したが、このポケモンを使わなかった試合は10試合にも満たない。ちなみに後述する立ち回りを読めばわかると思うが、序盤と終盤に増えていたグラードン展開に対しては無類の強さを誇る。この構築のほぼ唯一の上振れ要素。ちなみに一切上振れなかった。なお、変身後にゼクロムカイオーガといった90族を抜けなかったり、火力が絶望的に低く、+1サウザンアローでザシアンを落とせなかったりと、少し数値が足りてない感は否めなかった。

選出率2位

調整

H:4n(身代わり2回で変身する)

S:最速(変身前で準速130族抜き)

 

〈ザシアン〉

特性:ふとうのけん

性格:いじっぱり

実数値(努力値):197(236)-210(4)-136(4)-×-167(252)-170(12)

持ち物:くちたけん

技:きょじゅうざん/じゃれつく/ワイルドボルト/でんこうせっか

 

きょうのわんこ2。

 構築の始点。一般的なHDザシアンよりも固いHDザシアンとなっている。調整意図としてはステロ+無補正カイオーガの雨下潮吹き確定耐え。個人的には革命的な調整だと思っており、この調整のおかげで相手の試合プランを幾度となく崩壊させてきた。意図した調整先は先述の通りだが、副産物として、特化カイオーガの雨下150ダイストリームを耐えたり、ステロ+黒バドの+1ダイホロウを耐えたりと、相手視点考慮できないポケモンになっていたと思う。ただ、後述の調整欄を見てもらえばわかる通り、ダメージ計算がかなりシビアであり、少しでも削れてしまうとあまり強くないため、役割対象に的確に合わせる必要がある。

 技構成は、言うまでもなく強力かつ必須の巨獣斬、スカーフカイオーガに対して他の技と合わせて対面勝つことができ、多くの削れたポケモンを縛れる電光石火までは確定だと思っている。残り2枠の内1枠は電光石火と合わせてスカーフカイオーガを縛れるじゃれつくorインファイトの選択。じゃれつくはゼクロム、ジガルデへの打点になり、インファイトディアルガナットレイへの打点になる。最後の1枠は剣の舞、身代わり、かみ砕く等が候補になるが、最終的にはカイオーガへの最高打点やホウオウへの打点になるワイルドボルトを採用した。

 最終日の選出率はおそらく100%だった気がする。めちゃくちゃ強かったが、上振れ要素がほとんどなく、逆に下振れまくっていた。相手の熱湯はほとんど燃えるわカイオーガの潮吹きは急所に当たるわ電磁波で痺れまくるわ散々だったが、最終日じゃれつくは一度も外さなかったのはえらかったと思う。ちなみに、20チャレで相手のザシアンを巨獣斬急所で出オチさせるという神展開を見せてくれたので、今までの所業は全部許した。

選出率1位

調整

HD方面:

・対オーガ

ステロ+無補正オーガの雨下潮吹き確定耐え

特化オーガの雨下潮吹き乱数6.2%

無補正オーガの熱湯ほぼ2耐え(乱数2発0.3%)

無補正オーガのれいび+雨下潮吹き乱数26.8%(スカーフれいびに後出し後にダイマしてきたオーガにワンチャン相打ち取れる)

・対イベル

ステロ+特化珠イベルの130ダイバーン確定耐え

特化イベルの130ダイジェット+130ダイバーン確定耐え

特化珠イベルの晴下熱風乱数12.5%

・対黒バド

ステロ+無補正黒バドの+1ダイホロウ確定耐え

無補正黒バドの+2アスビ乱数37.5%、アスビ2発は乱数28.1%

・その他

特化珠ディアルガの130ダイアース乱数18.7%

特化珠ルギアの130ダイジェット+130ダイアース確定耐え

特化ゼルネアスの+2フィールド140ダイサンダー確定耐え

特化ホワイトキュレムの+1クロスフレイム確定耐え

 

A方面:

+1じゃれ+石火で無振りオーガ確定

+1巨獣斬+ワイボで無振りダイマオーガ確定

+1巨獣斬+石火で珠ダメ2回入った無振りダイマイベル乱数81.1%、珠ダメ3回で確定

+1巨獣斬で無振り黒バドレックス確定1発

 

S:無振りガブリアス抜き

メタモンメタモンの+2巨獣斬を耐えてこちらの+1巨獣斬+石火で落とせる確率56.0%

 

〈ホウオウ〉

特性:さいせいりょく

性格:ようき

努力値:0-252-4-×-0-252

持ち物:こだわりスカーフ

技:フレアドライブ/ダブルウイング/じしん/ひかりのかべ

 

なんやかんや毎回構築に居る常連さん。

 軸の最後の1体。先述のジガルデザシアンでテンポを取ってこいつで詰める動きが強力。後出しから展開できる対面駒を意識して採用したが、しっかりその役割を果たしてくれた。再生力によって後出しによる被ダメを軽減できるのが非常に強力だと感じた。また、先述の2体ではダイマを強く使うことが難しいが、このポケモンダイマも非常に強力であるため、こちらのダイマが弱くなりすぎることが無いのが良かった。さらに、技構成を見て気づく人もいると思うが、このホウオウはおそらく唯一汎用性を保ったままマーシャドーに後出しからダイマせずに勝てるホウオウになっている。これによって数多のマーシャドー入り構築にeasywinを取ってきた。また、ホウオウは厚底ブーツを持たせないとステロ展開に出しにくいという欠点があったが、この型であれば相手の攻撃を受けずに上から殴れるため、ステロを撒かれてもある程度強く使える。ただ、フレアドライブでH振りザシアンを50%程度でしか落とせないのは注意が必要であり、先述のザシアンの電光石火と合わせて縛ることを意識していた。

 技構成は、ザシアンへの最高打点となるフレアドライブマーシャドー意識のダブルウイング、ザシアンゼクロムへの安定打点となりダイアースが強力な地震、ダイウォール媒体の4つで完結していると思う。ダイウォール媒体は正直何でもいいが、光の壁にすることで、先述のHDザシアンと合わせて詰めルートを増やすことができるためおすすめ。

 最終日は基本選出をした試合はほとんどこいつでダイマックスしていたが、めちゃくちゃ強かった。ダイジェット媒体がブレイブバードじゃないため、威力が落ちてしまうが、その分ダイバーンの威力は上がっているためそこまで気にならなかった。ただ、本来ホウオウというポケモンは聖炎火傷の上振れポケモンだが、この型では上振れ要素はほとんどなく、逆にダブルウイングを外すという下振れ要素の方が大きくなってしまうのは欠点だと感じた。このポケモンだけで様々な詰めルートを構築することができるが、それ故に扱いが非常に難しく、1手間違えると負けに直結するという事が多かったので、かなりプレイングが要求されると感じた。

選出率3位

 

〈日食ネクロズマ

特性:プリズムアーマー

性格:いじっぱり

実数値(努力値):181(68)-229(252)-148(4)-×-130(4)-120(180)

持ち物:いのちのたま

技:メテオドライブ/じしん/ストーンエッジ/りゅうのまい

 

全破壊マシーン。

 軸の3体では厳しい受けサイクルを破壊するだけのポケモン。基本的には、こちらの構築に入っているカイオーガ受けとして出てくるムゲンダイナを起点に、すべてを破壊する。このポケモンを止めに来るのはネクロズマイベルタルであるため、どちらかを倒すと裏のザシアンか黒バドのどちらかが通る。ムゲンダイナ使いは初手にムゲンダイナを出してくることが多かったので、そういった受けサイクルにはこのポケモンを初手に出していた。ただ、イベルタルと対面したときには、ダイロックを撃つ以外の選択肢がないので、若干の博打になってしまうが、相手視点ダイマックスする択はほぼないので大体通る。本来はダイナネクロイベルにしか出さない予定だったが、気づいたらホウオウナットやホウオウジガルデ、ルギアラッキーなど数多の構築に選出して破壊してた。じつは影のMVP。

 技構成は、ダイナネクロイベルを崩すための地震、岩技、竜舞は確定。ラスト1枠はHB鉄壁ナットを崩す瓦割りか、単純に一致打点として強力かつ+1ダイスチルでジガルデをワンパンできるメテオドライブの選択。最終的にはジガルデを意識してメテオドライブを採用した。結果的には、HDナットレイばかりだったので、地震で十分崩すことができたため、この選択は正解だったと思う。

選出率4位

調整

A:特化

S:+1で準速マーシャドー抜き、+2で+1の90族抜き、大体の耐久ホウオウ抜き

余りH端数BD

 

カイオーガ

特性:あめふらし

性格:ひかえめ

実数値(努力値):191(124)-×-114(28)-222(252)-161(4)-123(100)

持ち物:ラムのみ

技:しおふき/かみなり/れいとうビーム/がんせきふうじ

 

縁の下の力持ち。

 軸の3体では厳しいカバルドン展開に有利展開を作るためのポケモンカバルドンのあくびに後出しした後、潮吹きが安定になる。他のカバルドン対策ポケモンとの違いは、カバルドンが出されなくても腐りにくい汎用性の高さや選出画面での圧倒的な圧力にある。このポケモンの圧力によって、相手はこちらの基本選出で重いネクロを出しにくくなったり、オーガ受けを選出せざるを得なくなったりと、相手に強い選出をさせないパワーを持っている。当初はカバルドン展開にしか出さない予定だったが、ルギアやジガルデ等の麻痺展開にも強く出ることができると気付き、選出機会がどんどん増えていった。ジガルデで一方的にルギアに麻痺を入れた後に、再生のタイミングでこのポケモンを着地させることで、相手のルギアを無償突破することが可能になる。また、オーガミラーでのかみなり麻痺の負け筋をケアできるのもかなりえらい。ジラーチのような襷電磁波を撃ってくる相手に対して、岩石封じ→潮吹きで無償突破の様なおしゃれなこともできる。他のポケモンではきつく、出さないといけない試合は大体活躍してくれた縁の下の力持ち。ただ、ザシアンに対してはダイマしないと弱いため、注意が必要。

 技構成は、高打点且つカイオーガカイオーガたらしめる技である潮吹き、ミラーの打点になるかみなり、ジガルデへの打点になるれいとうビームは確定だと思う。ラスト1枠はダイウォール媒体の変化技か、ヌケニンへの打点となりS操作が偉い岩石封じ、ディアルガにダイアースを撃てる地震、潮吹き以外の水打点等が候補に挙げられる。最終的には、たまにいるヌケニンにeasywinを取れ、相手視点想定外のS操作を行える岩石封じを採用した。結果的には追い風イベルをケアしたり、ザシアンのSを下げて裏で縛ったりといった立ち回りの幅がかなり広がる、良い技選択だったと思う。

選出率5位

調整

C:特化

S:この環境の50%ジガルデを抜けそうなライン(あまり抜けなかったがミラー等で活きることはあったのでそこそこ速くしたのは正解だった)

H:定数ダメージ最小の実数値191(ダイアイスを結構撃つので割と活きる)

余りB端数D

 

〈黒バドレックス〉

特性:じんばいったい(くろのいななき+きんちょうかん)

性格:おくびょう

努力値:0-×-4-252-0-252

持ち物:こだわりメガネ

技:アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/トリック

 

玉ねぎ。

 ネクロ、ザシアンと合わせてダイナネクロイベルを破壊する。なお、一番の仕事は選出画面での圧力。相手視点での対策優先順位がかなり高いため、相手の選出が読みやすく、実際に出さなくても4匹目として仕事をしてくれる。ただ、行動保証が無いため、一見刺さっているように見える構築にも余り出していなかった。たまにホウオウ絡みも崩してもらっていた。正直襷やスカーフを持たせた方が明らかに強いが、どちらも余っていなかったため仕方なく眼鏡にしたが、そもそもの単体性能のおかげで割と強かった。HDイベルタルをこいつで崩した時はなんか悲しくなった。

 技構成は、言うまでもないアストラルビット、HDダイナをワンパンでき、ラッキーやホウオウへの打点になるサイコショックイベルタルへの打点になるドレインキッス、拘りとの相性が良くダイウォール媒体になるトリックで完結していたと思う。

選出率6位

 

【選出、立ち回り】

~vs対面構築~

 相手の初手のポケモンごとの立ち回りは下記の通り。基本的にはジガルデでテンポを取りつつザシアンホウオウで詰める。

・vs

 初手は龍舞を押して相手の行動を見る。身代わりをしてきたらラッキーで、そのままサウザンアロー連打で突破できる。普通に攻撃してきた場合は、+1サウザンアローで倒せないため、ダイアースで倒すかサウザンアローで削って裏の圏内に入れるかの判断が必要になってくる。浮いているポケモンイベルタルだけの場合は、大体ダイアースを撃っていた。もし死に出しでイベルが出てきたとしても、裏のHDザシアンで切り返すことができる。逆に、ルギアやランドロスがいると判断が難しくなってくるが、その時々で相手の選出を予想したりして判断していた。これは慣れが必要。

・vs

 初めは蛇にらみを押していたが、相手が撃ってくる技が、挑発、鬼火、トリック、ダイフェアリーの4つがほとんどだという事に中盤あたりで気づいたため、そのすべてに対応できるホウオウ引きが一番強い一手となる。一番の裏目はスカーフアストラルビットだが、そもそも初手にスカーフを出されにくいというのと、アストラルビットを撃たれることが少なかったため、あまり問題はなかった。交代際に撃ってきた技が、挑発or鬼火であればスカーフフレドラを撃ち、トリックorダイフェアリーorアスビであればダイジェットを撃つ。

・vs

 蛇睨み→ザシアン引きで数的有利を保ったまま突破できる。ダイマしてきたら身代わりを一度挟む。

・vs

 初めは蛇にらみを押していたが、終盤は潮吹きを撃ってくる相手は誰一人としていなかったため、大体ザシアンに引いて展開していた。ただ、交代際に熱湯を撃たれてめちゃくちゃ燃えたので、相手のカイオーガを予想してザシアンを初手に投げることもあった。

・vs

 このジガルデが最も有利を取れる相手。初手は2連身代わりから入り、様子を見つつ変身させる。10%状態でも身代わりが投げつけるや岩石封じを耐えるため、S操作を拒否することができる。だんがいであれば避ける可能性が生まれ、地震であれば火力不足で単純に対面有利に進められ、地ならしは身代わりが残る。+1サウザンアローでH振りグラードンがほぼ3発で落ちるため、相手がステロを撒いてきたらよほど択に負けない限り、こちらが龍舞1積み以上をしたジガルデを盤面に残して対面突破できる。理想は龍舞2積みで突破するか、ステロを撒かせずに突破すること。グラードン展開にかなり有利を取れたことが、最終日勝てた大きな要因だと思う。ちなみに、チョッキ等のダイマアタッカーでもダイマを枯らすことができるため、裏のホウオウのジェットの起点にできたりする。

・vs

 初手は身代わりから入って様子を見る。初手ダイマ型は大体ダイアイスを撃ってくるため、そのままダイマターンを枯らして裏のザシアンホウオウと合わせて処理する。れいび持ち起点作りディアルガの場合は少し厳しいが、ステロを撒かせないor対面突破できるため、そこそこの展開には持っていける。ただ、終盤増えていた最速ディアルガでこのプランが崩壊するため、vsディアルガは諸説。

・vs

 対面構築で初手に出てきやすいポケモンで唯一きつい相手。初手はサウザンアローを撃つ。ダイジェットを撃ってきたらザシアンと合わせて気合いでダイマターンを枯らした後、逆鱗で拘らせてザシアンで処理する。択に負けても最悪雷撃を避けることでワンチャンは掴めるため、ザシアンを残す択を選ぶことが重要。龍舞を積んできた場合は、2ターン目にダイマックスをして処理orザシアンの石火圏内に入れる。ダイマックスしないとダブルウイングで襷貫通して倒されるので、ダイマは絶対にしないといけない。

・vs

 初手は龍舞から入って様子を見る。襷地ならしであれば身代わりが残るため身代わりから展開するが、自爆読みの身代わりを置く必要がある。それ以外に当たったHB、鉢巻、身代わりビルドに対しては、先々の展開を予想してアロー龍舞身代わりを適切に選ぶ必要がある。これは慣れが必要。

・vsその他色々

 基本的に龍舞を積んで対面突破することを目標にする。それが厳しいポケモンには裏のザシアンが強めなことが多いので、合わせて処理する。

 

~vsダイナネクロイベル~

 初手にダイナを出してくることが多いので、そこを起点にネクロで積んで裏のイベルorネクロを崩す。どちらかを崩せばこちらのザシアンor黒バドが通るので大体勝てる。初手にイベルが来た場合だけ不利を取るように見えるが、相手視点こちらのザシアンを考えるとダイマックスはしにくいため、ダイロックを撃つと基本通る。オーガや黒バドが同居していて初手に出てきた場合は少し厳しい展開になるが、初手ダイマダイロックで突破できて負け確にはならないので、勇気を出して初手にネクロを投げることが重要。たまにジガルデやゼルネと合わせた壁展開もいたが、変わらずネクロで積みまくって破壊する。ただ、これらの立ち回りからわかる通り、完璧に安定して全対応ができているわけではないので、vsダイナネクロイベルは最後まで課題が残ってしまった。

 

~vsルギアラッキー~

 ジガルデでルギアに一方的に麻痺を入れてネクロザシアンで崩す。というつもりだったが、なぜかジガルデにラッキーで歌うを連打してくる人がかなり多かったため、普通にジガルデだけで崩すことがそこそこあった。机上論では不利構築のはずだったが、なぜか勝率9割以上あった。

 

~vsホウオウナット~

+or

 最も課題が残ってしまった構築。対面駒と同居している場合は選出択になってしまう。ホウオウナットで来るなら崩すためにネクロを出したくて、対面選出で来るならホウオウを出したい。相手の構築によって選出を予想してどちらを出すか決めていた。

 

~vsカバルドン入り~

+or

 基本的には初手にザシアンを投げて裏にオーガを置いておくことで、カバルドンに有利を取ることができる。初手にオーガを投げてしまうと天候が砂になってしまうため、ディアルガ等のオーガ受けに負荷をかけることができない。ただ、この選出をすると初手のザシアンが厳しくなってしまうため、ラストは大体ホウオウを投げていた。ゼクロム等のどうしてもジガルデを選出しないといけない構築の場合だけジガルデを出していた。

 

 これらの分類に当てはまらない構築もそこそこあったが、迷ったらジガザシホウオウの基本選出を出すことを心掛けていた。ただ、展開が見えた場合や厳しいポケモンがいる場合等、柔軟な選出を求められることも多かったため、練度はかなり重要だと感じた。

 

※追記(10/4)

~重要~

 ジガルデを初手の適当な麻痺撒き要因として使っている方が多そうなので、僕の見解を述べます。「選出、立ち回り」の部分を読んでもらえるとわかると思いますが、このジガルデを初手に出して蛇睨みを撃つのはイベルタルとルギアだけです。また、イベルタルに関しては、麻痺状態で全て動かれたとしても全く問題がなく、S操作さえできれば対応できます。唯一めちゃくちゃ固いルギアだけは痺れに頼るしか突破方法がありませんが、そういったルギアはこちらを突破するのにかなり時間がかかるため、試行回数の関係上、よほど下振れなければ裏のザシアンやネクロズマで突破できます。さらに、初手以外で蛇にらみを撃つ場合も、死に出しで出てきた黒バドやイベル等の速いorSを上げてくるポケモンの足を奪うためであって、そういったポケモン以外に撃つことは皆無です。最終日に僕と当たった人ならわかると思います。

 つまり、このジガルデが蛇睨みを撃つ場合はほぼ全てS操作のためです。もちろん、終盤の厳しい状況で麻痺痺れしか勝ち筋がない場合は撃ちますが、最初からその可能性を考慮に入れて立ち回ると、絶対に勝率は上がりません。僕は、シーズン序盤は初手のカイオーガや黒バドにも蛇睨みを撃っていました。もしやばい行動をされても痺れる可能性があると考えたからです。しかし、そのせいで初手のカイオーガや黒バドに負けまくりました。そこで、先述した蛇にらみを撃たない立ち回りに修正しました。すると、初手のカイオーガや黒バドへの勝率が格段に上がりました。

 これらのことから言えることは、麻痺の上振れがあるからという理由でこのジガルデを使うのは絶対にやめた方がいいという事です。麻痺を撒くだけならもっと強いポケモンがたくさんいます。このジガルデの強さは麻痺の上振れにあるわけではありません。おそらく、先述したvs対面構築の初手における立ち回りをすべて行えるのはこのポケモンしかいません。その立ち回りに麻痺痺れの要素は皆無です。ちなみに、最終日に僕は約100戦弱対戦しましたが、記憶にある限りvsルギア以外で麻痺痺れによって勝った試合は0です。それぐらい、このポケモンは痺れが無くても強いです。

 ぜひ、今からこのジガルデを使おうと思っている方は、Sを奪うという目的以外で蛇睨みを撃つことを、徹底的に制限してみてください。つまり、麻痺状態では相手は全て動いてくる想定で立ち回るという事です。そうすると、勝率がかなり安定すると思います。ちなみに、これは他の麻痺撒きポケモンにも言えることだと思います。

 

【重いポケモン

ゼクロム

 構築の唯一の地面タイプがゼクロムに抜群をつかれるため、かなり重く、気合いが必要。最終日深夜に、6連ゼクロムとかいう意味わからんマッチングをしたが、そこを5勝1敗で乗り切れたので、立ち回りで何とかはなる。また、ゼクロムを信頼していないプレイヤーもそこそこいて、刺さっているのに出してこないことも割とあった。

 

〈ジガルデ〉

 カイオーガ以外後出しから有利を取れるポケモンがいないため、一度展開されるとかなり止めるのが難しい。カイオーガのHP管理を意識して、ダイマを温存すれば勝てるが、それがかなり難しい。

 

〈対面構築に入ってる防御上げてくる諸々のポケモン

 vs対面構築の基本選出が全員物理なので、ビルドやダイスチルで防御を上げてくるポケモンはかなりしんどい。最終日一度ビルドランドロスに当たったが、気合いで勝った。

 

【最後に】

 今期は夏休み最終月という事や新ルールという事、最近勝てていないという事もあって、かなり高いモチベを保ったままポケモンしてました。軸はシーズン開始1週目時点で完成しており、自信もあったため、補間枠をひたすら考え続けていました。ただ、中盤頃にサイクル構築の増加に伴って思うように勝てなくなってきて若干萎えていました。しかし、24日にあったオフで優勝してポケモンが楽しくなって、ランクマのやる気もかなり上がったため、残り1週間で構築をひたすら煮詰め続けました。その結果、課題のサイクル構築には完璧な回答は用意できませんでしたが、終盤の有利構築の増加によってそこそこ勝てることができました。ただ、僕のプレイングが浅かったり、ザシアンがアルティメット下振れフィーバータイムに突入したりして、あまり勝ち切ることができませんでした。

 最終的には、7時半ぐらいに2000に到達して終わりにすることにしました。構築には自信があったため、もっと勝てる想定でいましたが、現実はそう甘くはありませんでした。ただ、久しぶりに2000と2桁を取ることができたのでめちゃくちゃ嬉しいです。ただ、そこから上を目指すメンタルがなかったのは僕の足りていない部分だなと感じました。今期はできれば2ロムを高い順位に上げてもっと上を目指したいです。

 何かあれば気軽にTwitterhttps://twitter.com/HI_pazpazまでお願いします。

 ここまで読んでくださりありがとうございました¥(_ _)¥

 

【Special Thanks】

一緒に頑張ったたま友窓のみんな、めちゃくちゃ楽しかったです

よく一緒にマリカで遊んでくれたみんな、一旦サーキットに帰還します

最終日当たった方々、皆さん構築が面白くて対戦してて楽しかったです

Twitterで応援してくれた方々、励みになりました

 

ありがとうございました¥(_ _)¥