The Apocalypse

世界の終わり

【S3最終66位R2177】襷コノヨ軸展開~ハバタクカミとタユタウヒゲ~

 H.I.(ハイ)といいます。ランクマッチS3お疲れさまでした。今シーズンも2桁順位を取ることができましたので、構築を紹介させていただきます。最終日だけで1500位からここまで上げることができたり、ほぼ同じ構築でオフ大会で優勝できたりしたので、構築パワーは結構高いと思います。是非最後まで読んでいって下さい¥(_ _)¥

 

(いつもの如くかなり長くなってしまったため、時間がない方やめんどくさいという方は見たいところだけでも見てもらえるとありがたいです。目次からおすすめの部分だけ読むと構築の概要は大体わかると思います。)

 

【目次】

 

【コンセプト】※おすすめ

・数的不利を取らずにステロを撒く

・ステロ欠伸による誤魔化し

・受からない高火力による破壊

 

【作成経緯】※おすすめ

f:id:HIpoke:20230302130146j:image

 まず、相手のセグレイブカイリューが強すぎてステロを踏ませないとまともに試合プランを組み立てることができないと感じたため、強くステロを撒けるポケモンを探した。この際、次の2点を満たすことを条件とした。

①全ての構築に出せる

②数的不利を取りにくい

この2点を最も高いレベルで満たしているのが襷コノヨザルだと感じたため、初手要因として採用した。

 次に、ステロを撒いた状況下で最も強い動きは何かを考えたところ、やはり上からの高火力で相手のタスキを無視して破壊するのが最もわかりやすく強いと考えた。そこで、現環境で安定して相手の受けを許さずに上から破壊できるポケモンを考えたところ、眼鏡ハバタクカミ+最速龍舞飛行テラバカイリューが適任だと感じたため、採用した。

 ここまでの3体を軸にして潜っていたところ、カイリューがヘイラッシャに流されて不利展開を取ることが多発した。そこで、相手のヘイラッシャ@2に対してこちらのコノヨカミ@1で有利展開を作る方法を考えたところ、ステロ+ヘイラッシャを流せるクッションが安定して有利展開を作れそうだと感じた。そして、それができるポケモンの中でもこの2体との相性が最も良いと感じたあくびヘイラッシャを採用した。なお、最終的にはこちらのヘイラッシャを絡めた選出が軸となった。

 ここまでの4体では相手のキョジオーンが重すぎるため、キョジオーン入りをステロ+アタッカーと合わせて裏にいるドオーアマガを含めて崩せるポケモンを考えた。そこで、隠密マント剣舞アンコールデカヌチャンがキョジオーン対面を作るとかなり荒らせて、裏のアタッカーの一貫を作ることができると考え、採用した。

 ここまでの5体で大体の構築に対して戦っていけると感じたため、残り1枠は様々なポケモンを試した。一応、条件としてはコノヨデカヌと合わせて受けループを崩してほしいというものがあった。その中で様々試したが、どのポケモンもほとんど出せず、最終日までにしっくりくるポケモンが見つからなかった。そこで、圧力とかもあり、結果的に構築として一番勝てていたテツノカイナをこの枠に採用した。

 以上により、構築が完成した。

 

【構築概要】

 

 

 

【個体紹介】

〈コノヨザル〉※おすすめ

特性:まけんき(やるき)

性格:ようき

実数値(努力値):207(172)-135(0)-111(84)-×-110(0)-156(252)

持ち物:きあいのタスキ

テラスタイプ:炎

技:ドレインパンチ/ふんどのこぶし/じならし/ステルスロック

 

イカレルサル。

 

立ち回り等

 すべての構築に対して初手に出してステロを撒きつつ荒らしまくる。ステロ撒き要因とは思えないほどの対面性能があり、舐めている相手はこのポケモンでステロを撒いたうえで2体ぐらい持っていくことができる。ステロ撒きミラーで高速スピンを撃たれなかったり、対策が難しい催眠技を簡単に対策できたりするのも偉い。また、裏にテラスを切らなくても強いポケモンを置くことでこのポケモンにテラスを切る選択肢を取ることができ、これが非常に強力。前ルールの影響で起点コノヨのテラスタイプはノーマルがメジャーであったため、サフゴとカミの2体は基本的にこのポケモンにゴースト技じゃない方のタイプ一致技を撃ってくる。そこに炎テラスを合わせることで、HPが半分程度残っていれば対面突破することが可能となる。特に多かったのは、ステロを撒いた後にHPが6割程度残ったコノヨとカミが対面して、油断している相手をテラスを使って倒す展開であり、数的有利+ステロを撒けているという状況を作り出すことができる。なお、この状況を作り出すためにはステロを撒いた後のコノヨの残りHPを高く保つことが重要であり、それを実現するために襷であってもHPに努力値を多く振っている。また、重めな初手のラウドボーンに対して炎テラスを切ると基本的に裏まで含めて憤怒が受からなくなるため、テラスを強要させることができ、ステロを撒いてテラスを強要させて相手を大きく削った状態で裏につなぐことができる。

持ち物

 初手のカミに対してテラス切らずに突っ込むために襷一択。コノヨを使っていると初手にコノヨザルワンパン選手権が開催されるため、襷以外はあまり安定しないと感じた。悠長に悪巧みを積んでくるサフゴもしばける。

 攻撃受けるだけで剣の舞を積める最強技憤怒の拳、コンセプトのステルスロック、相手の襷を潰しつつステロを撒くためのS操作技は確定。S操作技は岩封と地ならしの選択だが、今回はスカーフサフゴを重く見て地ならしを選択した。地ならし3発で無振りサフゴを落とせるため、サフゴ対面地ならし選択が安定となる。地ならしにした弊害は龍舞カイリューと飛行テラス龍舞トドツキだが、前者はヘイラッシャでケアが効き、後者は後発から出てくることが多くそもそも対面することがほとんどなかった。なお、地ならしにするとドクガをワンパンできるが、それは必ずしも良い方向に働くわけではない。ドクガをワンパンしてしまうと、ステロを撒けずに裏に倒される場合もあるため、ドクガに対してはワンパンしない岩封の方が良い場合もある。@1の枠はドンチ、命がけ、挑発等から選択になるが、今回は対面性能を底上げでき、安定一致打点となるドンチを採用した。ただ、相手の身代わりが割れずに困ることもあったのでインファもありだったかもしれない(記事書いてて気づいた)。

テラスタイプ

 先述した通りのカミサフゴに対する性能から、炎か鋼の選択。今回は鬼火に対する耐性とラウドボーンやドクガ、炎ロトムに対する性能の高さから、炎で採用した。おそらくほとんどの構築において鋼よりも炎の方が強いと思う。

特性

 起点コノヨを使う上での永遠の課題である特性。最終日前日まではやる気で使っていたが、発動機会は全くなく逆に負けん気なら勝っていた試合が数試合あったため最終日のみ負けん気で採用。ただ、変えてから負けん気のおかげで勝った試合は無く、やる気じゃないせいで負けた試合もなかったため、正直どちらでもよかったように思う。起点作り以外のコノヨはあくび等の催眠技に後投げから展開するパターンがあるためやる気の方が良いと思うが、起点コノヨはそのような場面は基本的に無く、逆に初手に撃たれやすいS操作技やムンフォシャドボの能力ダウン、威嚇等で発動機会が多い負けん気の方が優れている気はする。

調整

H:16n-1。できる限り高く。

HB:特化セグレイブの巨剣+礫乱数2.73%。

S:ミラーやセグレイブ、イダイナキバ、サフゴ等意識で最速。

 

〈ヘイラッシャ〉※おすすめ

特性:てんねん

性格:わんぱく

実数値(努力値):257(252)-120(0)-176(196)-×-93(60)-55(0)

持ち物:たべのこし

テラスタイプ:じめん

技:ウェーブタックル/じだんだ/あくび/まもる

 

タユタウヒゲ。

 

立ち回り等

 ヘイラッシャ入り等、カイリュー+カミを通しにくい構築に対してどちらかの代わりにクッションとして出してエースを通す補助を行う。このポケモンを出すことで初手のコノヨを残す選択肢を取ることができ、数的不利を取らずにステロを撒くことができる。このポケモン単体だけだと無限に五分以下の択を発生させ続けるマシンになってしまうが、ステロと組み合わせることである程度有利択だけで試合を組み立てることができる。ステロがない場合はその択をある程度無理やり解消するために地割れが必要なのかもしれないが、本構築で地割れが欲しいと感じたことはただの一度たりとも無かったため、構築段階で意識をすれば地割れが無くても完璧に機能するという事がわかった。また、半月ほど使い続けた結果、残飯ヘイラッシャの本質はウェブタでも欠伸でも地割れでもなく守るにあると感じた。このポケモンを上手く使える=守るを上手く使えるとまで言えると思う。というのも、残飯ヘイラッシャは非常に強力な性能をしており1体での突破が容易ではないため、半ば強引に複数体の役割集中での処理を行ってくる相手がかなり多い。そこで、守るを使って上手くHP管理をすることで役割集中をさせないことが重要になってくる。なんなら、上手くいけば役割集中して来ようとする相手全員を逆にヘイラッシャ一体で返り討ちにできる。そのため、常に守るが撃てるかどうかを考えるところから技選択を始めていた。このポケモンはHPが非常に高く、一度の残飯回復でHPが16も回復するため、一回の守るが本当に馬鹿にならない。なお、無限に有象無象の身代わりにカモられたがそれを差し引いても余りある強さを持っていたため、最後まで信じて使い続けた。

持ち物

 あくび守るによる誤魔化し性能を最大限活かすための残飯一択。

 耐久ポケモンとしては破格の安定高打点で高いHPも相まって撃ちやすいウェブタ、誤魔化しの権化のあくび守るは確定。技はこの3つで完結しているため、@1は本当に何でもよく、この枠は撃って強い技というより他の技を撃ちやすくしたり、本ポケモンを選出しやすくしたりする技を入れることが重要だと感じた。今回は、サフゴ入りに対して躊躇なくあくびを連打しに行けるじだんだを採用した。あくびが失敗した後の2倍地面テラスじだんだで無振りサフゴに対して176~(ステロ込みで186~)入る(H4振りサフゴは実数値163)。実際はサフゴに対して活きるというよりは、相手が身代わりしてきたターンにあくびを押してしまった際に、次のターンに威力が上がって身代わりを割ることができるという感じで活きることが多かった。他にも単純にサフゴやジバコを削りに行ける地震、テラスを鋼にしてヘビボンを採用することでカミツツミに強くする、ガブやカイリューに強くなる雪雪崩、ミラーに強くなったりTODの勝ち筋を作れる身代わりなんかもありだと思う。もちろん地割れも有用な選択肢ではあるが、僕は自分がそこまで意志が強くないとわかっており、地割れを入れてしまうとそれに甘えてしまうのがわかりきっていたため、初めから選択肢になかった。プレイングと意志の強さに自信がある人なら入れてもいいと思う。

テラスタイプ

 先述の通り、じだんだを採用しているため地面テラス一択。地震にしてノーマルテラスにすることでスカーフサフゴを虐めたり、鋼テラスヘビボンでカミツツミに対して想定外から返り討ちにしたりするのも選択肢になる。よくあるフェアリーや草のようなテラスにするならこういった本来不利なポケモンに対して抗えるテラスにした方が活きる場面は多いと感じた。なお、地面テラスにして構築に電気の一貫を作っておくことで、ボルチェン展開に対して立ち回りの幅が格段に上がる。特に対ジバコイルに関しては、ジバコイルの交代際に守る等を押してあえて隙を見せることで、easywinすることができた。ちなみに、テラスタイプとは関係ないが、相手の交代際に守るを押して失敗した次のターンのじだんだの威力は2倍になる。

調整

HD:無補正C252カミの眼鏡フェアリーテラスムンフォ確定耐え。

HB:余り。

Hぶっぱで16n+1になるのはもう残飯持つために生まれてきたといっても過言ではない。

 

〈ハバタクカミ〉※おすすめ

特性:こだいかっせい

性格:おくびょう

努力値:4-×-0-252-0-252

持ち物:こだわりメガネ

テラスタイプ:鋼(フェアリー)

技:ムーンフォース/シャドーボール/テラバースト/エナジーボール

 

ハバタクカミ。

 

立ち回り等

 ハピドオー入り以外の全ての構築に投げて破壊するだけ。ステロと合わせることでハピドオーレベルじゃないと受からないほどの破壊力を持っている。ただ、耐久方面には不安があるため、先述のヘイラッシャを上手く使って行動回数を増やしてあげることが重要となってくる。本構築の基本選出は火力面をかなりこのポケモンに依存しているため、このポケモンをいかに生き残らせるかを意識して立ち回る必要がある。カミ全力介護構築。特に、テラスが残っている相手に突っ込んでしまうと相手のテラスに簡単に返り討ちに合って一気に選出が火力ダウンしてしまうため、テラスを強要させてヘイラッシャに引く動きも大事になってくる。ただ、特殊耐久はそれなりにあるので、流行りのテラスを把握しつつ特殊相手に適切な技選択をすれば相手にテラスが残っていてもある程度は居座る選択肢が取れる。また、こちらがテラスタルを切れば突っ込める対面では積極的に切っていた。ちなみに、ステロと合わせることでドクガを簡単に倒すことができるため、ドクガでカミを見ている構築にはかなり高い勝率をたたき出すことができた。

持ち物

 基本選出で不足しがちな火力と崩しを強化するための眼鏡。

 タイプ一致最強技のムンフォシャドボ、ミラーで終盤増えていたフェアリーテラスまで一貫する鋼テラバーストは確定。@1は元々フェアリーテラスムンフォで大ダメージを与えていたラッシャカバ水ロトムへの代わりの打点となるエナボを採用した。炎テラス勢やガモスドクガに撃てるパワージェム、ドオードクガ意識のサイコショック、壁パトラに抗える滅びの歌等も候補になる。結果的には滅びかエナボのどちらかが良かったと思う。

テラスタイプ

 元々フェアリーで使っていたが、ミラーがあまりにもしょうもなさすぎるのと型がわかっていないサフゴに突っ込めないのがあまりにも窮屈だったため、両方の問題を解決できる鋼テラス+テラバーストで採用。おまけでセグレイブの礫やハッサムのバレパンを半減にできるため、相手視点見えない勝ち筋を生むことができる。また、こちらのカミラッシャを見せてる状態で相手の眼鏡ドクガが削れているカミ対面で選択する技は毒技か草技であるため、鋼テラスを切ることで行動回数を1回増やすことができる。単体性能と汎用性が最も高くなるのは間違いなくフェアリーである。しかし、環境的に多くなりすぎたことで眼鏡がわかった瞬間かなり1点読みされると感じたため、前期だけで言えば本構築のようにカミに頼っているような構築では鋼の方が安定感は高かったと思う。なお、例のテラピース節約バグ消滅事件後に変更を決意したため、割と博打寄りの変更になってしまった。ただ、結果的には変更は大正解で、鋼のおかげでかなりの試合を拾えたため、当時変更に踏み切った僕を全力で褒めてあげたい。

調整

S:ミラー意識で最速。遅いガモスやパトラ、カイリュー等の+1を抜けることも多々あったため、最速で間違いではなかったと思う。

C:振り切り。

 

カイリュー

特性:マルチスケイル

性格:ようき

努力値:4-252-0-0-0-252

持ち物:あつぞこブーツ

テラスタイプ:ひこう

技:テラバースト/じしん/しんそく/りゅうのまい

 

ハバタクデブ。

 

立ち回り等

 ヘイラッシャアマガロトムのような明確に止まるポケモンがいない且つミミドゲザのような対面殺しポケモンがいない構築に対して、コノヨカミと合わせて一方通行のガチ展開選出をする。この条件からもわかるように、構築を組んだ段階で想定していたよりもはるかに出しにくく、大体の試合でお留守番をしてもらうことになってしまった。ただ、通っている構築に対してはステロと合わせてこのポケモン1体で壊滅状態に追い込めるため、easywinを生んでくれるという点ではよかったと思う。特に、パラドックス勢は大体ステロが入ると+1飛行テラバで破壊できるため、パラドックスが多く入っている対面構築にはこのポケモンのおかげでかなり強く出ることができた。また、最速なのがマジで偉く、+1で最速ドラパまで抜けるのは言わずもがな、素の状態で遅いパトラやガモスの上を取れるのは思わぬ副産物だった。絶対負けたと思った鋼テラスパトラの上を取っていたことで地震で倒して勝った時はマジで感動した。ちなみに、ここまでの話を聞くと全抜きをするエースのような感じに思えるが、しんそくによる高い対面性能も誇っており、ブーツを持つことでステロ展開にも出して行ける第2の襷枠のように使うこともできる。終盤にHBカイリューが爆増しており、このカイリューが全くケアされていないと感じることが多々あったため、改めて振り返ってみると実は思ったよりも強かったのかもしれない。

持ち物

 ステロを完全に無視して試合ができる厚底ブーツ。もちろん他の持ち物の方が強くはあるが、今回はいくら上手くてもこのポケモンを出してしまうとケアしにくいステロ展開に耐性がつく偉い要素としてブーツを採用した。

 コンセプトの龍舞テラバーストは確定。@2はステロ下での全抜きエースという採用理由的に技範囲を広げるのが良いと判断したため地震、対面的に動かせたり取りこぼしを倒せたりして立ち回りの幅が広がる神速とした。他にも入れたい技は多々あるが、本構築ではこれで完結していたと思う。

テラスタイプ

 通りが良く、最も火力が出せる飛行。不一致テラスも考えたが、飛行テラバーストの通りの良さと火力に勝てるテラスは他になかった。

調整

S:+1でカミツツミドラパを抜くための最速。

A:振り切り。

 

〈デカヌチャン〉

特性:かたやぶり

性格:ようき

努力値:4-252-0-×-0-252

持ち物:おんみつマント

テラスタイプ:みず

技:デカハンマー/はたきおとす/アンコール/つるぎのまい

 

テツノハンコ。

 

立ち回り等

 キョジオーン入りや受けループに出してステロ下でアンコを上手く使って荒らして裏のエースの一貫を作る。このポケモンに対して出てくることが多い受けポケはアマガラウドであるため、その2体を削ってカイリューカイナを通すプランが多かったが、このポケモンが強すぎて1体で全部破壊してしまうこともあった。ステロを撒いておくことで相手は余裕が無くなるため、再生技を押してくることが多く、それをアンコールすることで剣舞を積んで崩すことができる。ただ、こんな技構成のデカヌチャンを使っている人はほとんどおらず、アンコールをケアしてくるかどうかが人によって違うので、こちら視点だけ変な択になってしまうのは弱いところではあった。この問題を解決するために、できるだけ早めに剣舞を積んでしまうことで、相手に引く選択肢を取らせにくくしてアンコールを通しやすくすることが重要だと感じた。上手いキョジオーン入りに対しては五分ぐらいの択勝負をしないといけないが、そもそも上手いキョジオーン使いに五分以下の択勝負無しで勝つことは不可能だと思っているので、仕方なかったと思う。中盤あたりではキョジオーン入りに対してこのポケモンで無双していたが、流石に最終日にもなるとみんな上手くて思った通りに完璧に崩すことはできなかった。なんなら全然キョジオーン出てこなかった。ただ、このポケモンはSがそこそこ高く、ミミッキュセグレカミに仕事ができるため、出して腐ることがあまりなかったのは良かった。なお、一度も当たらなかったが、地震キョジオーンは多分無理。ちなみにこのポケモンがいるおかげで初手ドクガをめちゃくちゃ誘うが、本構築はドクガが全く重くなく逆に出てきてくれるとありがたいため、その点も本構築と噛み合っていたと感じる。

持ち物

 キョジオーン対策という採用理由的に隠密マント一択。

 コンセプトを実現するためのデカハンアンコ剣舞は確定。@1は何らかのテラバかはたき、地ならしから選択。今回はテラスしなくても強く、キョジオーンやラウドボーン、ドヒドの残飯を落として崩しやすくするはたきを採用した。無効タイプがないのも良ポイント。

テラスタイプ

 キョジオーンの裏にいることが多いドクガに耐性を付けるための炎か水の選択。今回は塩漬けを等倍で抑えることができ、地面弱点を消しつつイルカマンにも雰囲気強くなる水で採用した。炎のメリットは対ラウドボーン性能が上がることぐらいであるため、総合的に考えると水の方が強かったと思う。なお、テラスをしてもドクガの眼鏡炎テラスオバヒが8割弱入ったり、イルカマンの鉢巻水テラスウェブタで乱数で倒されたりするため、実は全然耐性ついていない気がするが、そのような状況になることは一度もなかったためなんか耐えてた。

調整

S:セグレイブ、準速ミミッキュ意識の最速。

A:余りにも火力が無さ過ぎるため仕方なく振り切り。本当は耐久に回したい。

 

〈テツノカイナ〉

特性:クォークチャージ

性格:いじっぱり

実数値(努力値):229(0)-211(252)-128(0)-×-101(100)-90(156)

持ち物:ラムのみ

テラスタイプ:でんき

技:インファイト/かみなりパンチ/ドレインパンチ/エレキフィールド

 

テツノオニギリ。

 

立ち回り等

 見た目で相手を威嚇しつつ自宅警備員として他のポケモンたちが帰ってくる場所を守っている。最終日の選出率は驚異の1/50=2%。何なら唯一出した試合はアラブルタケの胞子を受けてラムで回復しつつインファイトで倒すという驚異の活躍を成し遂げたにもかかわらず、こいつが弱すぎて普通にその後負けた。シルエットおにぎりなのに色付きで見るとめっちゃまずそうなので、マスコット枠にもなれなさそう。なんなら、こいつのおかげで重かったスカーフガブリアスの選出を盛大に後押ししていた。ここまで聞くと一見良いことが無さそうに聞こえるが、実はそんなことはない。というのも、この枠は様々なポケモンを試したが何を試してもずっと4桁の沼から抜けることができなかった。仕方がないので出さないことはわかっていたが、一応オフで優勝したときに入れていたこいつを入れると、そこから怒涛の勢いで1500位が66位になった。誰が何を言おうと、どう思おうと、この構築にこいつは必須だったという事実を結果が物語っている。ちなみに、こいつのポイントは選出画面で上から3番目に配置することである(レンタルでは一番下ですごめんなさい)。一番上に配置してしまうとちょっとあからさまな感じがしてしまうが、2番目に配置すると一番上のポケモンに埋もれてしまって影が薄くなってしまう。そこで、上から3番目である。ここに配置したポケモンは、相手視点で無意識に意識してしまい、その結果"自然と"選出がゆがむ。この「自然と」の部分が重要であり、相手に選出の段階で自分の選出がゆがんでいると思わせないことにより、何の疑問も持たずに立ち回って気づいたときにはこちらの掌の上で転がされている。もし、この記事を見た人の中で今後このような圧力を放ってほしいポケモンを入れる際は"上から3番目"を意識すると良い。気づいたら怒涛の連勝街道まっしぐらである。ちなみに根拠はない。

持ち物

 ラウドボーンの鬼火意識でラム。当然全く活きなかったと言いたいが、先述の通りなぜか活きた。試合には負けた。

 特性でムキムキになれるエレキフィールド、アラブルタケをぶっ飛ばせるインファイト、ヘイラッシャをぶっ飛ばせる雷パンチ、ちょっと休憩したくなった時に撃つドレインパンチ。ちなみに最終日に撃った技はインファイトだけ。

テラスタイプ

 ヘイラッシャをぶっ飛ばせる電気。ちなみに、育成環境にやさしい無課金テラス。

調整

A:特化。

S:ラウドボーン抜けそうなところ。

D:余り。

もちろん一丁前に施した調整が活きることはなかった。普通にアラブルタケに上から胞子撃たれたし(ラムで回復したけど)、カミのムンフォで消し飛んだ。

 

【選出、立ち回り】※おすすめ

基本選出①:

基本選出②:

 まず、選出①が出せるかを考える。相手にヘイラッシャやアマガ、ロトムミミッキュ、ドゲザあたりがいる場合はヘイラッシャを絡めた選出②を出す。逆にトドツキがいる場合はできるだけカイリューを絡めた選出①を出したいが、大体カバと同居しているため、難しい。ここからはそれぞれの選出ごとの立ち回りを書いていく。

・基本選出①()

 完全一方通行の展開選出である。できるだけコノヨで荒らしつつそのまま切る→カイリューorカミで行けるとこまで行く→ラス1で詰める、という感じのど定番の流れで戦う。どちらから入るかは難しいが、困ったら耐久が高く全抜き性能が高いカイリューから入るようにしていた。なお、この選出をするときは裏にカイリューがいるため、よっぽど有利展開を作れる時以外はコノヨにテラスは切らない。

・基本選出②()

 ある程度サイクルを回せる展開選出である。コノヨでステロを撒いた後荒らせそうならそのまま荒らして、無理そうならヘイラッシャに引きつつあくびループに入れる。この際、コノヨを簡単に切らないことが重要。HP1でも残しておくことで最速起きをケアできたりするため、残し得。ステロ下のラッシャカミはかなり対応範囲が広いため、ある程度試合が進むまでは見えない部分でもケアできるところはするように心がける。理想はヘイラッシャのあくびを使ってカミの有利対面を作って1体倒して3vs2の状況を作ること。そうすればステロを撒けた状態且つ数的有利をとれているという状況が生まれるため、有利に試合を進めることができる。

 

その他の選出

vsキョジオーン入り:+or

vs受けループ:

 

【重いポケモン、並び】

〈クエスパトラ〉

 正直どう構築を組んでもこいつが軽くなる未来は見えなかった。型がレインボーなのはもちろんのこと、こいつ自身がエースだったり、初手の荒らし要因だったり、バトン要因だったりと構築系統もレインボーであるため、どういう選出や立ち回りをするのが正解なのかマジでわからなかった。勝った試合は全部噛み合いで勝ってるし負けた試合は全部ボコボコにされた。相手したときに一番強いのはカミでもカイリューでもサフゴでもなく間違いなくこいつだった。

 

 他にも重いポケモンはいたが、大体選出とプレイングで誤魔化しが効く範囲だったため、パトラ以外は絶望感は無かった。

 

【最後に】

 今期は大学の春休みというのと中盤に対戦オフがあったため、中盤あたりからかなり気合を入れてやっていました。そのおかげで、対戦オフでは本構築とほとんど同じ構築で優勝することができました。ちなみに前回も同じオフで優勝していたので2連覇になります。めちゃくちゃ嬉しくて、3日ぐらいウキウキでした。しかし、そこからいきなり勝てなくなり、最終日前日まで約1週間ひたすら4桁で戦い続けることになりました。余りにも勝てなさ過ぎて萎えていたところにテラピース節約バグ消滅事件が起きて、それまで構築をコロコロ変えまくってた僕は完全に心が折れました。しかし、最後に一回原点に戻ってオフで優勝した構築でもう一度やってみようと思い、魂のテラピース300個(結果的には350個)消費を敢行して最終日に臨みました。結果、環境の変化が追い風になったのか急に勝てるようになり、最終日だけでレートを200ぐらい上げて最終2桁に到達することができました。

 諦めなくてよかったとは思いますが、結果的に勝てたからいいもののこれで負けていたら本当に心が折れていたと思うし、今期も気軽に構築の試運転ができなくなると考えるとどうしても少し気が沈んでしまいます。本当に早急に何かテラピースの救済措置を出してほしいです。最終日を戦って改めて対戦は本当に楽しいゲームだと再認識できましたし、今後も続けていくつもりですが、その楽しい対戦を気兼ねなくできるようにしてくれるともっと神ゲーになること間違いなしです。僕たちがやってるポケモンは文句なしの神対戦ゲームだと言わせてくれ。

 ちなみに今期は末端冷え性に苦しめられながら頑張りました。

 何かあれば気軽にTwitterhttps://twitter.com/HI_pazpazまでお願いします。

 ここまで読んでくださりありがとうございました¥(_ _)¥

 

【Special Thanks】

一緒に頑張ったたま友窓のみんな、特に最終日無限に通話してた人達まじでおもろかったありがとう

最終日当たった方々、やっぱりこのゲーム最終日の強者と戦うのが一番楽しいよ

Twitterで応援して下さった方々、励みになりました

ここまで読んで下さった方々、長い間お付き合い頂きありがとうございます

 

ありがとうございました¥(_ _)¥